ひまわりの放射能除去効果

最近、福島原発にちなんで、放射能とひまわりの関係が注目されています。私も興味があったので、論文を取り寄せて調べてみました。残念ながら、日本人の研究はありませんでしたので、英語の論文でしたが・・・
確かにひまわりにはセシウムを吸収する能力があるようです。参考にした論文では、ひまわりの他、クローバー、大根(radish)、トウモロコシについても調べていましたが、ひまわりはクローバーの1.75倍、大根の7.8倍、トウモロコシの3.1倍多くセシウムを取り込むという結果が出ています。しかし、土の状態に大きく左右されるようで、論文によると、カリウムの土壌中の濃度が高いと吸収が極端に落ちるとのことです。ひまわりでは約0.8 mMのカリウムがあると吸収率が10分の一程度まで落ちてしまいます。
つまり、施肥が十分されている土壌では、ひまわりを使ったセシウムの取り込みはあまり多くないようです。また、他の論文によると石灰をまくとセシウムの吸収率が下がるとの結果も出ていました。カリウムやカルシウムの効果は他の植物でも同じ様に見られるようです。ということは逆に考えると、十分な施肥と消石灰をまいてある畑では、植物の放射能取り込みを減らすことができると解釈できます。
参考文献
J. Buysse et al., Genotype differences in the uptake and distribution of radiocaesium in plants. Plant and Soil 178: 265-271

カテゴリー: 雑記 パーマリンク

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